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「STEINS;GATE」:プロメテウスの火は今も [タイトル:サ行]

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シュタインズ・ゲートは、コンピュータゲームから様々なメディアにスピンアウトした作品だ。

TVアニメとしては、2011年4月から9月まで全24話で放送された。

基本的に原作ゲームのストーリーに沿った内容で映像化され、トゥルーエンディングに至るまでの物語が描かれた。

STEINS;GATE コンプリート Blu-ray BOX【期間限定生産】

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STEINS;GATE

STEINS;GATE

  • 出版社/メーカー: 5pb.
  • メディア: Video Game


タイトルのシュタインズゲートとはStein's gate、つまりシュタインの門。

タイムトラベルをテーマにしている本作でシュタインと言えばやはりまず、相対性理論のアルベルト・アインシュタインが思い浮かぶが、むしろ主人公岡部倫太郎がマッド・サイエンティストを自称している大学生(東京電機大学)であるところから見て、フランケンシュタインからの連想のほうが相応しいのではないか。



メアリ・シェリーが、1818年に匿名で出版した「フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス」に登場する、ついに人工的な生命の創出に成功するスイスの大学生の名こそ、ヴィクター・フランケンシュタイン。


フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)

  • 作者: メアリー シェリー
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2010/10/13
  • メディア: 文庫




一般に彼が創りだしてしまった異形のクリーチャーをフランケンシュタインと呼ぶことが多いが、彼は物語の中ではついに名前をつけてもらうことはなかった。

また略して「フランケン」と呼ばれる(「怪物くん」の影響だろう)ことが多いので、フランケン=シュタインという苗字プラス名前なのだと思われているフシすらある。

実在しないとはいえ、少々気の毒ではある。



タイトルに「あるいは現代のプロメテウス」とあるように、人工的に生命を創りだして神の領域を侵したフランケンシュタインを、ギリシャ神話において天界の火を盗み人間に与え、文明とともに戦火をもたらしたプロメテウスに譬えている。


フランケンシュタインの物語では生命を作り出すことであった「プロメテウスの火」は、本作品「シュタインズゲート」では、タイムマシンで過去を改変する能力ということになる。




どちらの物語にも悪意はなく、最初はただの好奇心だったはずだ。

シュタインズ・ゲートにいたっては、電話レンジ(仮)などというふざけた名前のタイムマシンを使っているくらいだ。
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神であるプロメテウスですら見誤った未来を、神ならぬ身である我々になど知る由もないではないか。

しかし悪意の果であれ、善意の果であれ、やってきた未来には立ち向かわなければならない。


フランケンシュタインでは、逃げ出した怪物を北極海まで追っていったヴィクター・フランケンシュタインは力尽き、その死を看取った冒険家ウォルトンの前についに怪物はその姿を現すが、自分を創造してくれた主の死を知ると、自らも死を選ぶ。


シュタインズ・ゲートのマッド・サイエンティストは、幼なじみが死なない未来を求めて何度も何度も過去へ飛ぶ。

数えきれないほどの失敗を重ね、自分の分身のような幼なじみの死を何度も何度も目の前で見ることになる。

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これが好奇心の代償だというのなら人間の存在そのものが罪だ。

いや、もしかしたら本当にそうなのかもしれない。

事実プロメテウスの火は、今も原子力の火として我々の喉元で燃えているじゃないか。


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