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「キャプテン・ハーロック」:贖罪の意味 [タイトル:カ行]

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松本零士の「宇宙海賊キャプテンハーロック」をフルCGアニメーションで映画化すると聞いて、まあ、正直に言えば「今更?」と思った。

しかし、「亡国のイージス」の福井晴敏が脚色・脚本を担当していることがわかって少し期待して観た。



そしてそれは期待通り、ハーロック世界の真の主役である大山トチローの「夢」を基軸にしていて、実にわかっている感じの新脚本なのだった。

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CGで描かれたキャラクターは松本零士先生の絵柄をよくとらえたもので、ことに有紀螢の再現性にはちょっと感動した。

3DCG、ここまできてるんだね。




しかしちょっと残念なのは、例えばミーメが大酒飲みじゃない、とかヤッタランがプラモ作ってないとか、オールドファンにとっての重要な属性が省略されているところだろうか。

福井晴敏氏は1968年生まれ。ギリギリ、オリジナルのコミックスなどを見ていない世代なのかも知れない。





声優陣に、小栗旬 、三浦春馬 、蒼井優 などを迎えているが、何度も言っている話だが、本職の声優さんにはその演技力において遠く及ばない。

特に今回の隠れたキーキャラクタを演じた坂本真綾の仕事は、本当に限られた出番の中で物語の背骨を支える「贖罪」の意味を声自体の存在感で支えた名演で、ストーリーの随所に仕掛けられたどんでん返しの度に、それでもその背後で決して変わらない「愛」の重みがそこにあることを観ているものに思い出させる役割を果たしている。






言うまでもなく、この物語の主題は「贖罪」にある。

大きな戦争の結果できた連合体が、大義ではなくやはり欲望によって汚れていくことや、それに挑んでいく無力な者の末路など福井好みのストーリーに乗せて、それでも「贖罪」は、「贖罪」だけはあくまでも個人的なものであることをこの脚本は僕たちに教えてくれている。

そして字義に反して「贖罪」は、赦しを求めると破綻してしまう。

贖罪とは、一生それを背負っていくことを意味する言葉なのだ、というのが新しい不死なる「ハーロック」が僕らに残した遺言なのである。








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