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「キルラキル」がぼくたちに問いかけているものは [タイトル:カ行]

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2014年放映のアニメ「キルラキル」ですが、ガイナックスで「天元突破グレンラガン」作った人たちがスピンアウトして作ったという前情報どおりの作品イメージでした。







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  • 出版社/メーカー: アニプレックス
  • メディア: Blu-ray


アイコンになっているラグランパンチUBという極太フォントや、美術、クラシック・アニメを模倣した動きなど、レトロな風合いが印象的です。

↓デザイン誌で特集もされましたね。






またエンディングの「ごめんね、イイコじゃいられない。」がこの雰囲気にぴったり合ってて素晴らしい。



ごめんね、いいコじゃいられない。(期間生産限定アニメ盤)(DVD付)
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昭和という時代が持っていた「突破力」のようなものが、この閉塞感のある時代に求めれているということでしょうか。



ストーリーに特に新味はありませんが、とにかく、もはやソナタ形式と言いたいほどベタな伏線と回収の徹底が美しい。

コロッケを形容していた「なんだかわからないもの」の意味が、ストーリーが進行して変容していく様子にはため息が出ました。

他にも本能字学園ってそういう意味だったのか、とか。



至芸ですね。



で、このよくできた脚本のポイントは、突き詰めていくと、なんで「服」なのよ、というところにあるのではないでしょうか。





考えてみれば、確かに服を着ている生き物は人間以外には見当たりません。

人はなぜ、服を着るのか。

哲学者鷲田清一も考えています。



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原初的な理由は「体の保護」でしょう。しかし、これは順番がおかしい。

環境に適合した種が生き残るのであって、あえて保護しなくてはならないほど環境に適合しない体を持っている動物など、普通に考えれば存在しないのです。

では、なぜ人間は服を着るか。



それは、自らが安住の地である「森」を出て、より厳しい生存環境である平野に出て行ったからです。

知恵の力で、体に付加機能を後付してより広く環境に対応する者となったのです。

この外部機能である「服」は、それを取り替えることによって、環境の変化に対応することができる。

このアイディアによって人間は、グレートジャーニーを以って広く世界に根付いていくのです。



後に、各地に根付き、定住し社会を作り出した人間は、あたらしく自分を苛む環境となった「社会」にも服を以って対応するのです。これがファッションというものの社会性の由来ですね。



キルラキルの中に印象的な叙述があります。

「わが国は軍隊の制服を模して、学生服を作った」というものです。






セーラー服のセーラーは海兵のことですしね。

生徒手帳も軍隊で使っていた手帳サイズを踏襲していると聞いたことがあります。

その意味で制服は規律への服従の象徴であり、一時期各地で同時多発的に起こった高校の制服闘争も起こるべくして起こったことなのでしょう。



脚本を書いた中島かずきさんは、「(海兵ではなく)セーラー服が戦う」というところからこの物語を構想したそうです。

だからこその「キルカ、キラレルカ」なのでしょう。



機能強化グッズとして身にまとった服が、社会の中でのアイコンに変化する。

アイデンティティの発露としてファッション性の高い服を身にまとっているが、それは本当に「自分らしさ」を表現するために着ているのか。



何が主体なのか。

主体的に生きるとはどういうことなのか。

選びとることは。

そして、捨てることは。



このわかりやすいストーリーの裏側から中島かずきが、そうぼくたちに問いかけているように感じました。


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