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蒼き鋼のアルペジオ - アルス・ノヴァ 劇場版を観てコンゴウにヤラレタ [タイトル:ア行]

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蒼き鋼のアルペジオ - アルス・ノヴァの劇場版『DC』と『Cadenza』を観た。

原作から読んでるけど、まあ別物。
でもあの尺でよくまとめたと思うし、内容も悪くない。
天羽琴乃に触れていないことが唯一の不満だが、これを取り込むととうてい二作では収拾がつかなかっただろう。




まずタイトルの『DC』と『Cadenza』だが、アルペジオが音楽用語「分散和音」であることから音楽用語から付けられている。

DCはダ・カーポで、曲の始めに戻る、という指示記号。
テレビ放送のダイジェストであることを示しているが、一般にダ・カーポのあと、展開部が接続されることが多く、この後の劇場版への接続のためのオリジナルエピソードが含まれていることも示唆している。

Cadenzaはイタリア語で英語ではケーデンス。
直接的には「終止形」を表し、曲を終わらせるための和声進行を指すが、協奏曲などで、よく終末部に無伴奏で独奏者のの即興が演奏されることがあり、その部分を指すのが今は一般的かも。
つまりここから原作の枠を外れて即興でいきますよ、かつきちんと終幕させますよ、という宣言なんである。

で、この劇場版二作を総括すると、これは結局昔懐かしい「AIは感情を持ちうるか」テーマの作品になっている。
古くは、アシモフの名作「鋼鉄都市」、少し下ってディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」=ブレードランナーなど数えだしたらキリがない。

ただし本作はあくまで萌えのために戦艦を擬人化しているのであり、観ている人は最初からその擬人格に思い切り入れ込んでいる。どっちかというと観ているこっちが感情的なんである。
そして本作では、なぜ戦艦を擬人化すると女性になるのかの圧倒的に合理的な理由を提示している。
曰く、だって人間の言語では「船」は女性名詞じゃないか、と。
たしかに!
類似のコンセプトを持つ「艦これ」にはない行き届いた設定だ。

さらにこの劇場版では、なぜ霧が人類を滅ぼそうとするかの理由についても言及がある。
これまたSFの世界ではお馴染みの「人類が地球の癌だから」というやつ。
2008年版の映画「地球が静止した日」で採用されたアレです。
この映画は最初の原作小説が単純なファーストコンタクトもので、これを51年に映画した際、冷戦と核戦争というテーマを加えられ、08年に自然との文明との対立をテーマに書き換えられた。

環境問題は新しいテーマに見えるけど、実は石森章太郎(当時)先生が仮面ライダーの原作漫画に託したテーマでもあり、それは「風の谷のナウシカ」に引き継がれて、日本ではわりとコンスタントに語られ続けたテーマなんす。
アルペジオも長く語り継がれる古典になるといいですな。

個人的にはこの劇場版を観て、原作、TVアニメではなんとも思わなかったコンゴウにかなりヤラレマシタ。





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